AGC株式会社 先端基盤研究所/材料融合研究所様ご協力のもと、「5G対応のガラスアンテナ研究」に関するオンライン技術セッション会を開催いたしました。
昨今、移動通信のトラヒック量が増大し、高トラヒックエリアにおいてスモールセル基地局用のアンテナ増設が必要とされるなか、建物の屋上や壁面は設置場所が限定されることや街の景観を損ねることが課題となっています。これに対応するため、AGC株式会社は株式会社NTTドコモと共同で2018年11月に既存窓(室内側)の表面にガラスを貼り付けることで屋外をサービスエリア化することができるガラスアンテナを開発しました。そして共同開発した電波送受信が可能なガラスアンテナを都内のビル窓に設置して「窓の基地局化」を行い、4G LTE向け携帯電話向けのサービスエリア拡充を2019年10月1日に開始しました。今後商用サービスの拡大が進む5Gのエリア構築にガラスアンテナを活用するため、5Gに対応したガラスアンテナの開発を行っています。
本企画では、アカデミアで関連研究に携わる方に参加いただき、AGC様の研究ビジョン・プロジェクト紹介などを通じて、5G時代の技術応用についてディスカッションを行いました。
*1:AGCプレスリリース https://www.agc.com/news/detail/1199804_2148.html (AGC画像提供)